Application: Darktable - Installation (3)

Darktableアプリケーションを構成するファイルの保存場所

DarktableはRAWやJpegといった写真ファイルを管理・現像するアプリケーションで、写真そのものはユーザが準備してカタログ登録した上で運用しますが、時々アプリケーションを構成するファイル自体の保存場所についても意識する必要があります。例えば、キャッシュやデータベースの保存場所などはなるべく高速なストレージにすることで動作の快適性が向上する可能性があるためです。

実行プログラム本体

KDE Plasmaデスクトップ環境の場合、実行プログラムの場所の確認は簡単です。アプリケーションメニューからDarktableアイコンを右クリックして「アプリケーションを編集」を選んでください。

Fig.1-1: アプリケーションメニューからDarktableアイコンを右クリック→アプリケーションを編集

するとKDEメニューエディタが開き、実行プログラムが/usr/bin/darktableであることが確認できます。

Fig.1-2: Darktableの実行プログラムの場所

本当にそこに実行プログラムがあるかどうか、Dolphinファイルマネージャで確認してみます。

Fig.1-3: darktable実行プログラム

このように、確かにdarktable本体に加えて、darktable-chart, darktable-cli, darktable-cltest, darktable-cmstest, darktable-generate-cache, darktable-rs-indentifyといった関連プログラム群もここにインストール済みであることがわかります。

キャッシュファイル

Darktable公式ウェブサイトのオンラインマニュアルで、キャッシュファイルについて解説されています。

Special topics -> program invocation -> darktable

--cachedir <cache directory>

darktable keeps a cache of image thumbnails for fast image preview and precompiled OpenCL binaries for fast startup. By default the cache is located in $HOME/.cache/darktable/. Multiple thumbnail caches may exist in parallel, one for each library file.

出典・参考文献

darktable user manual, Darktable公式サイト

おおまかに訳すると、darktableは高速な画像プレビューのための画像サムネイルと、高速起動のための事前コンパイル済みOpenCLバイナリのキャッシュを保持し、標準設定ではそのキャッシュファイルは$HOME/.cache/darktable/に保存されます。また、複数のサムネイルキャッシュファイルが、ライブラリファイルごとに1つずつ並列で存在する旨が解説されています。

ただ、ここで少し注意が必要な点があり、HOMEは各ユーザのホームディレクトリ直下を指していますが、Dolphinファイルマネージャを開いても該当のディレクトリ「.cache」は見当たりません。これはLinuxでは先頭がドット「.」で始まるディレクトリは非表示扱いになっているためです。Dolphinファイルマネージャでこれらの隠しディレクトリおよび隠しファイルを表示するためには、メニューから「隠しファイルを表示」にチェックを入れて有効化する必要があります。

Fig.2-1: 隠しファイルを表示

これによってHOMEディレクトリ直下に半透明の「.cache」ディレクトリが見えるようになりました。

Fig.2-2: 隠しディレクトリ「.cache」

Warning

隠しディレクトリや隠しファイルを常時表示しておくのは、それらを誤って削除してしまったりする危険性があります。必要な確認が終わったらDolphinファイルマネージャの設定は元に戻しておきましょう。

この/.cache/darktable/の中に、キャッシュ保存用のディレクトリが生成されています。

Fig.2-3: darktableのキャッシュファイル

なお、自動生成されているディレクトリ名先頭部分のミップマップという名前は、コンピュータグラフィックスにおける事前生成された画像群を指す一般用語です。

設定ファイルと画像情報データベース

Darktable公式ウェブサイトのオンラインマニュアルで、設定ファイルの保存場所について解説されています。

Special topics -> program invocation -> darktable

--configdir <user config directory>

Where darktable stores user-specific configuration. The default location is $HOME/.config/darktable/

さらに、画像情報データベースについてもデフォルトで同じ場所に生成される旨が解説されています。

Special topics -> program invocation -> darktable

--library <library file>

darktable keeps image information in an sqlite database for fast access. The default location of that database file is file name library.db in the directory specified by --configdir or defaulted to $HOME/.config/darktable/.

出典・参考文献

darktable user manual, Darktable公式サイト

これも隠しディレクトリになっています。

Fig.3-1: 設定ファイルと画像情報データベース

ディレクトリの中を見てみると、設定ファイルはテキストファイルおよびCSSスタイルシートで構成されており、また画像情報データベースにはSQLiteが採用されていることがわかります。

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